夢野久作研究室とは

夢野久作は、福岡に生まれ生涯福岡を拠点に執筆活動を続けた作家です。

日本三大奇書の一つ「ドグラ・マグラ」の作者として有名ですが、「読めば精神に異常をきたす」というくだりやおどろおどろしい雰囲気が、夢野久作とその作品のイメージを長らく支配してきました。

これは夢野久作の作家としての活動期間が約十年程と短かったことや、彼の没後からまもなく日本が混迷の時代に突入し、夢野久作やその作品も戦中戦後の混乱に吞まれて忘れ去られた存在となってしまった時期があったこと、その他にも複雑な事情が重なり作家自身についての研究が近年まであまり行われてこなかったことも関連していると思います。

夢野久作(本名 杉山泰道)は、様々な顔を持つ人物です。
彼は小説家である以前に、近衛兵であり、禅僧であり、農園主であり、能の教授であり、新聞記者であり、そして三児の父でもありました。
彼の残した作品も、探偵小説だけにとどまらず、童話・随筆・評論・短歌・冒険小説など様々な分野に及び、固定のジャンルに分類することが不可能な、幅広い創作を行っています。

近年になり夢野久作自身についての研究も活発になってきましたが、地元では何故か夢野久作の知名度は非常に低く、福岡の文豪なのにそれを知る福岡民は決して多いとは言えない状況です。

本団体は地元市民有志が主体となり、作家夢野久作の未だ知られざる実像やその作品について、地元民の目線で地元の地理歴史もあわせて紐解きながら多面的な研究を行い、夢野久作をより広く世に知らしめるイベント活動を展開すると共に、地元福岡からその情報を発信していきます。